絵文字の肌の色の選び方ガイド:いつ変えて、いつ黄色を使うか
手や人の絵文字は、5つの肌の色に変えられます。肌の色が生まれた理由、日本・韓国での受け止め方、英語圏で続く議論、仕事用のアカウントでのおすすめの使い方をまとめました。
スマホのキーボードで👍を長押しすると、黄色のほかに、5つの肌の色の親指が出てきます。何気なくひとつを選んだら、その色がずっとデフォルトで出てきて戸惑ったことも、「これを変えて使ってもいいのかな」と悩んだことも、あるでしょう。
結論から言うと、肌の色の選び方に決まったルールはありません。ただ、この機能がなぜ生まれたのか、国によってどう受け止められているのかを知っておくと、場面に合わせて、ずっと楽に選べます。
5つの肌の色はどこから来たのか
最初にUnicodeに入った人の絵文字は、ほとんどが黄色か、明るい肌色の一種類でした。世界中の人が使う文字なのに、さまざまな人を表せないという指摘が続き、2015年に、Unicodeに肌の色を変える方法が加わりました。同じ年に、Appleを皮切りに、いくつもの会社がこの機能に対応しはじめました。
方法は簡単です。人の絵文字のすぐあとに、肌の色を表す文字をひとつ付けるのです。この肌の色の文字は5つあり、Unicode番号はU+1F3FBからU+1F3FFまでです。
- 🏻 明るい肌の色
U+1F3FB - 🏼 やや明るい肌の色
U+1F3FC - 🏽 中間の肌の色
U+1F3FD - 🏾 やや暗い肌の色
U+1F3FE - 🏿 暗い肌の色
U+1F3FF
たとえば、👍🏽は、👍のあとに🏽を付けたものです。肌の色を理解する端末は、この2つを合わせて、中間の肌の色の親指ひとつとして描きますが、理解できない古い端末では、👍の横に、色のついた四角が別に付いて見えます。
フィッツパトリック・スケール
この5段階は、皮膚科で使われるフィッツパトリック・スケールがもとになっています。アメリカの皮膚科医トーマス・フィッツパトリックが、日光で肌がどのくらい焼けるかを基準に、肌のタイプを1型から6型に分けた分類です。絵文字では、いちばん明るい1型と2型をひとつにまとめて、5段階になりました。
黄色は「誰でもない」色
肌の色を選ばなかったときに出る黄色は、特定の人種を指さないように、あえて決めた中立的な色です。実際の人にはない色なので、マンガのキャラクターのように、「誰でも」を代表する基本の値として使われます。そのため、黄色を使うことは、肌の色を選ばなかったことに近いのです。
肌の色の変更は、👍 👋 🙏 ✌️ 👏 💪のような手や体、👩💻のような人の絵文字にだけ適用されます。😊のような顔の絵文字は、もともと黄色だけで使われます。🧑🤝🧑のように二人が登場する絵文字は、端末によって、人ごとに違う肌の色を選べます。
日本・韓国での受け止め方
日本と韓国では、肌の色の変更はあまり使われない傾向にあります。ほとんどの人が、最初に出てくる黄色をそのまま使い、肌の色を変えることを、とくに意識していません。
そのため、日本や韓国で、肌の色を変えた絵文字を受け取ると、相手は意味を考えるよりも、「なぜ急に色が違うのだろう」くらいに受け止めることが多くあります。間違えて一度選んだ色が、キーボードにデフォルトとして残り、本人も気づかないうちに、ずっと違う肌の色で送っている場合も、よくあります。
ただ、日本や韓国でも、自分の肌の色に近い色を選んで使う人はいて、それ自体を変だと思う人はいません。黄色と自分の肌の色の、どちらを使っても自然です。気をつけたいのは、とくに理由もなく、自分と大きく違う肌の色を使う場合で、外国の人がいるトークルームでは、あとで述べる英語圏の見方で読まれることがあります。
英語圏で続く選び方の議論
肌の色の変更が生まれてから、とくにさまざまな人種が暮らす英語圏では、「どの色を使うべきか」をめぐって、いろいろな意見が出ました。
- 自分の肌の色に近い色を選ぶのが、いちばん自然だという意見が多くあります。肌の色の変更が生まれた目的そのものが、「自分らしく表現すること」だからです。
- 一方、白人のユーザーの一部は、いちばん明るい色を選ぶと、自分の人種を強調しているように見えるのが気になって、黄色をそのまま使うと話します。
- 反対に、黄色は中立ではなく、結局は明るい肌をデフォルトにしたように見えるという見方もあります。
- 自分と違う肌の色、とくに暗い肌の色を、冗談や大げさな演技に使うと、相手の人種をからかうものと受け止められ、批判されることがあります。
つまり英語圏では、肌の色の選択が、たんなる飾りではなく、アイデンティティとつながった問題として受け止められることが多いのです。海外の友だちや、海外の取引先と話すときには、この点を知っておくとよいでしょう。
仕事・公的なアカウントではどう使うか
会社のチャット、お客様への案内、団体やブランドの公式アカウントのように、大勢の人が見る場では、基本の黄色を使うことをおすすめします。
- 黄色は特定の人種を指さないので、さまざまな人が読む文章では、いちばん誤解が少なくなります。
- 公式アカウントが特定の肌の色を使うと、その選択そのものに意味を読み取る人が出てくるかもしれません。
- 個人が、仕事の会話で自分の肌の色を使うことは、問題ありません。ただ、間違えて変わった色なら、デフォルトに戻しておくほうがすっきりします。
- 多様性を打ち出すキャンペーンのように、いろいろな肌の色をあえて見せたいときは、ひとつの色だけを使うよりも、いくつもの色をまんべんなく混ぜるほうが、意図がよく伝わります。
- 👍👏仕事の会話での無難な確認とほめ言葉
- 🙏お願いと感謝
- 👋軽いあいさつ
キーボードで基本の色に戻す
ほとんどのスマホのキーボードは、絵文字を長押しすると肌の色を選べて、最後に選んだ色を、次からもデフォルトとして表示します。望まない色がずっと出てくるなら、同じ絵文字をもう一度長押しして、黄色か、使いたい色を、一度選び直してください。
このサイトの肌の色の使い方
emojicanvasで、肌の色を変えられる絵文字の詳細ページには、「肌の色の変更」の欄があります。たとえば、👍のページでは、👍🏻 👍🏼 👍🏽 👍🏾 👍🏿の5つが並んで表示されます。
- 使いたい肌の色を押すと、その絵文字がすぐにコピーされます。キーボードで長押しするのが難しいPCで、とくに便利です。
- いちばん上に大きく表示される基本の絵文字とコピーボタンは、黄色の基本形です。
- 「デザイン別の画像」の欄では、Noto、Twemoji、Fluentの3つのデザインを比べられます。会社ごとに、黄色と各肌の色の雰囲気が少しずつ違うので、あわせて見てみてください。
- 「肌の色の変更」の欄がない絵文字は、肌の色を変えられない絵文字です。
まとめ:基本は黄色、自分を表現したいときは自分の色
肌の色の変更は、誰もが自分の姿に近い絵文字を使えるように作られた機能です。黄色は誰も代表しない中立の色で、5つの色は、自分を表現するための選択肢です。
個人の会話では、黄色でも自分の肌の色でも、楽なほうを使えば大丈夫です。大勢の人が見る仕事や公式のアカウントでは、黄色がいちばん無難で、自分と違う肌の色を冗談で使うことさえ避ければ、たいていの場面で問題なく使えます。
最終確認 2026-10-22