🍆は、緑のヘタがついた細長い紫色のナスです。日本の携帯電話の絵文字から引き継がれて、2010年にUnicodeへ入りました。辞書的にはごく普通の野菜ですが、英語圏のSNSでは形からくる隠語としても広まったため、「意味が二つに分かれた絵文字」の代表例としてよく挙げられます。どちらの意味かは、前後の文章の雰囲気で判断することになります。
こう使う
- 料理:「今夜はナスの煮びたしと味噌汁🍆」
- 家庭菜園:「ベランダ菜園でナスの初収穫🍆」
- 献立:「ナスと豚肉の味噌炒めを作った🍆」
- 買い物:「今年はナスが安くてうれしい🍆」
- 秋の味:「秋ナスは本当においしい🍆」
同じ紫色の🍇(ぶどう)や🍠(さつまいも)と色は似ていますが、細長い体と緑のヘタで区別できます。料理の話では🥒(きゅうり)や🍅などの野菜と並べて使われることが多いです。
日本・韓国・英語圏の違い
日本では、ナスは夏野菜の代表であり、縁起物の「一富士二鷹三茄子」で初夢に出てくると吉とされています。お盆には、きゅうりの馬とナスの牛を作って「精霊馬」にする風習があり、「秋茄子は嫁に食わすな」という昔からの言い回しもあります。絵文字としても、料理や季節の野菜の意味で読まれるのがほとんどです。
韓国でも「가지」は夏の身近な野菜で、ナムルや炒め物、蒸し物、揚げ物にして食べます。絵文字は野菜として読まれることが多く、隠語としての使い方はまだ広くありません。ただ、海外のフォロワーには別の意味で受け取られる可能性があることは知っておいて損はありません。
英語圏では、料理の絵文字として使う人も多い一方、インターネットでは形に由来する隠語としても広く使われてきました。そのためレシピ系のアカウントは、キャプションに「eggplant」や「aubergine」とはっきり書き添えることが多いです。一部のプラットフォームでは、この絵文字を使ったハッシュタグや広告文を制限していたとされます。
誤解されやすい点
- 英語圏のチャットで🍆だけを送ると、料理の話ではない可能性があります。海外の相手と話すときは文脈を確認しましょう。
- 英語圏向けの宣伝や仕事のメッセージでは、「eggplant」と言葉でも書いておくと安全です。
- 🍑と一緒に使うと、野菜売り場の話としてはほぼ読まれなくなります。
- 日本の長ナスや米ナス、イタリア系の丸いナスといった品種の違いは絵文字では区別できません。必要なら言葉で補いましょう。
プラットフォームによるデザインの違い
どのプラットフォームも、濃い紫の体に緑のヘタという構成ですが、カーブの度合い、ヘタの大きさ、つや、色の濃さに違いがあります。Appleはつやのある立体的なナス、Google(Noto)は単純で平面的、MicrosoftのFluentは柔らかな立体感、Samsungも似た構成で色味が少し違います。体が曲がっているか、まっすぐかで印象は少し変わりますが、意味が変わるほどではありません。